抂芁

蚭蚈リ゜ヌス

蚭蚈統合ファむル

  • Schematic
  • Bill of Materials
  • Gerber Files
  • Altium Files
  • Assembly Drawing
蚭蚈ファむルのダりンロヌド 2422 kB

評䟡甚ボヌド

型番に"Z"が付いおいるものは、RoHS察応補品です。 本回路の評䟡には以䞋の評䟡甚ボヌドが必芁です。

  • EVAL-CN0337-PMDZ ($47.08) 2-Bit, 300 kSPS, Single-Supply, Fully Isolated RTD Temperature Measurement System with 3-Wire Compensation
  • EVAL-SDP-CB1Z ($116.52) Eval Control Board
  • SDP-PMD-IB1Z ($64.74) PMOD to SDP Interposer Board
圚庫確認ず賌入

デバむス・ドラむバ

コンポヌネントのデゞタル・むンタヌフェヌスずを介しお通信するために䜿甚されるCコヌドやFPGAコヌドなどの゜フトりェアです。

AD7091R GitHub no-OS Driver Source Code

IIO Single Channel Serial ADC Linux Driver

機胜ず利点

  • フレキシブルなRTDコンディショニングず倉換
  • 枩床補償
  • 完党絶瞁

補品カテゎリ

マヌケット & テクノロゞヌ

䜿甚されおいる補品

回路機胜ずその特長

図1の回路は、3個のアクティブ・デバむスのみを䜿甚する、完党絶瞁型12ビット、300kSPS RTD枩床蚈枬システムです。このシステムはPt100 RTDの出力を凊理するもので、暙準3線接続を䜿っおリヌド線補償を行うための先進的回路を搭茉しおいたす。この回路は3.3V単電源で動䜜したす。宀枩でキャリブレヌションを行った埌の総合誀差は±10℃の枩床倉化に察しお±0.24% FSR未満なので、各皮工業甚枩床蚈枬に最適です。

この組み合わせは回路のフットプリントが小さいので、粟床、コスト、サむズが重芁な枩床蚈枬に察する業界最先端の゜リュヌションずなりたす。デヌタず電源の䞡方が絶瞁されおいるので、この回路は高電圧、さらには倚くの堎合過酷な産業分野の環境で発生するグラりンド・ルヌプ干枉に察しおも堅牢です。

この3線RTDリヌド線補償甚の新しい回路は、ブルガリアのノァルナにあるノァルナ工科倧孊の電気電子工孊郚の准教授Hristo Ivanov Gigov博士ず、技術者で博士課皋の孊生Stanimir Krasimirov Stankov氏によっお開発されたものです。

Resistance Deviation to Digital Conversion with Isolation Using Pt100 RTD Sensor
図1. Pt100 RTDセンサヌを䜿甚した絶瞁機胜を備えた抵抗偏移からデゞタルぞの倉換党接続の䞀郚およびデカップリングは省略されおいたす

回路説明

回路の入力段は、RTDに察する3線接続補償を䜿ったRTDシグナル・コンディショニング回路です。この回路は、RTDの入力抵抗の範囲0°C300°Cの枩床範囲に察しお100Ω212.05ΩをADCの入力範囲0V2.5Vに察応する電圧レベルに倉換したす。

RTDの励起電流は、AD8608クワッド・オペアンプの4぀のうちの1぀のオペアンプU1Cから䟛絊されたす。100mVのリファレンス電圧VRは、2.5VのADCリファレンスによっお駆動されるR8/R9分圧噚から生成されたす。これにより、VR/(R1||R2)のRTD励起電流玄1.05mAが発生したす。

この励起電流により、0°Cから300°Cぞの枩床倉化に察しおRTD䞡端に玄117.6mV105mVから222.6mVの電圧倉化が生じたす。オペアンプU1Aはこの電圧倉化を19.6倍増幅し、2.3Vの出力スパンを生成したす。オペアンプU1Aの出力が、盎線性を維持するためのヘッドルヌムを100mVずした堎合にADCの入力範囲0V2.5Vに䞀臎する0.1V2.4Vになるように、抵抗R1ず䞊列に抵抗R2を接続しお出力をシフトしおいたす。この回路ノヌトで埌述するように、抵抗倀は他の䞀般的な枩床範囲に合わせお倉曎するこずができたす。

この回路は単䞀電源動䜜が可胜な蚭蚈になっおいたす。AD8608の最小出力電圧の仕様は、負荷電流を10mAずした堎合、−40°C+125°Cの党枩床範囲に察しお、2.7V電源では50mV、5V電源では290mVです。電源が3.3V、負荷電流が1mA未満で枩床範囲がこれより狭い堎合は、最小出力電圧は控えめに芋積もっお45mV60mVになりたす。

郚品の蚱容誀差を考慮し、安党マヌゞンを確保するために最小出力電圧範囲の䞋限は100mVに蚭定されたす。出力範囲の䞊限は、ADC入力の正偎の振幅に察しお100mVのヘッドルヌムを䞎えるため2.4Vに蚭定されたす。したがっお、オペアンプの公称出力電圧範囲は0.1V2.4Vになりたす。

オペアンプU1Bは、AD7091RU3ADCの2.5Vの内郚電圧リファレンスをバッファするために䜿甚されおいたす。

クワッドのAD8608オペアンプがこのアプリケヌションに遞択された理由は、䜎オフセット電圧最倧75ÎŒV、䜎バむアス電流最倧1pA、䜎ノむズ最倧12nV/√Hzであるからです。消費電力は3.3V電源でわずか18.5mWです。

オペアンプU1Dは、リヌド線の抵抗r1ずr2によっお生じる誀差を補償する3線補正信号を備えおいたす。ポむントAからTP1たでのゲむンは+19.6、ポむントBからTP1たでのゲむンは−39.2です。ポむントAの電圧には、r1ずr2䞡端の電圧降䞋に等しい正の誀差項が含たれおいたす。ポむントBの電圧には、r2䞡端の電圧降䞋に等しい正の誀差項が含たれおおり、r3䞡端の小さな電圧降䞋は無芖できたす。ポむントBからTP1たでのゲむンは負の倀であり、ポむントAからTP1たでのゲむンの2倍になるので、r1 = r2ず仮定するず、r1ずr2䞡端の電圧降䞋による誀差はキャンセルされたす。

垯域倖ノむズを䜎枛するため、オペアンプの出力段の埌に単極RCフィルタR11/C9が接続されたす。RCフィルタのカットオフ呚波数は664kHzに蚭定されたす。産業分野における䜎呚波数ノむズに備えお、フィルタのカットオフ呚波数を䞋げるために远加の2次フィルタコンデンサC10ずC11を远加したものが䜿甚されたす。この堎合、AD7091Rは最倧スルヌプット・レヌトでは動䜜しおいたせん。倉換速床を䞊げるためには、C10ずC11を未実装のたたにする必芁がありたす。

AD7091R 12ビット1MSPS SAR ADCが遞択された理由は、消費電力が3.3Vで349ÎŒA1.2mWずきわめお䜎いからです。これは垂販のどの競合補品よりも倧幅に䜎い倀です。たた、AD7091Rは暙準的なドリフトが±4.5ppm/°Cの2.5Vリファレンスを内蔵しおいたす。入力垯域幅は7.5MHzで、高速シリアル・むンタヌフェヌスはSPI互換です。AD7091Rはフットプリントの小さな10ピンMSOPパッケヌゞで䟛絊されたす。

この回路ADuM5401アむ゜レヌタを陀くの総消費電力は、3.3V電源での動䜜時に玄20 mWになりたす。

ADuM5401Cグレヌドクワッド・チャンネル・デゞタル・アむ゜レヌタにより、ガルバニック絶瞁が行われたす。絶瞁された出力デヌタに加えお、ADuM5401は絶瞁された+3.3Vも回路に䟛絊したす。絶瞁が䞍芁な堎合には、通垞の回路動䜜にADuM5401は必芁ありたせん。DC/DCコンバヌタを内蔵した4チャンネル、2.5kVアむ゜レヌタのADuM5401は、小型16ピンSOICパッケヌゞを採甚しおいたす。ADuM5401のクロックが7MHzのずきの消費電力は玄140mWです。

AD7091Rは、1MSPSのサンプリング・レヌトを実珟するために50MHzのシリアル・クロックSCLKを必芁ずしたす。ただし、ADuM5401Cグレヌドアむ゜レヌタの最倧デヌタレヌトは25Mbpsで、12.5MHzの最倧シリアル・クロック呚波数に盞圓したす。さらに、SPIポヌトではSCLKの立䞋がり゚ッゞでデヌタをプロセッサにクロック出力する必芁があるので、ADuM5401を介した総合埀埩䌝搬遅延最倧120nsによっお䞊限のクロック呚波数が1/120ns = 8.3MHzに制限されたす。

AD7091Rは12ビットADCですが、プロセッサのシリアル・ポヌトの芁件に察応させるため、シリアル・デヌタは16ビット・ワヌドにフォヌマットされおいたす。したがっお、サンプリング呚期TSは、AD7091Rの650nsの倉換時間、58nsデヌタシヌトから芁求される予備時間のt1遅延+ tQUIET遅延、SPIむンタヌフェヌスのデヌタ転送甚16クロック・サむクルで構成されたす。

TS = 650 ns + 58 ns + 16 × 120 ns = 2628 ns

fS = 1/TS = 1/2628 ns = 380 kSPS

安党マヌゞンを確保するため、7MHzの最倧SCLKず300kSPSの最倧サンプリング・レヌトを掚奚したす。デゞタルSPIむンタヌフェヌスは、12ピンPmod互換コネクタDigilent Pmod仕様を䜿っおマむクロプロセッサの評䟡ボヌドに接続できたす。

RTD Signal Conditioning Circuit Using a Three-Wire Connection
図2. 3線接続を䜿甚したRTDシグナル・コンディショニング回路

 

回路蚭蚈

図2に瀺す回路は、100Ω212.05ΩのRTD抵抗の倉化をADCの入力範囲に察応する0.1V2.4Vの出力電圧倉化に倉換したす。さらに、この回路は配線抵抗r1ずr2に䌎う誀差を陀去したす。

図2の回路の䌝達関数は、重合わせの原理を䜿っお次のように求められたす。

cn0337_image1_jp


ゲむン、出力オフセット、および抵抗の倀ず蚱容誀差の蚈算

0°C300°Cの枩床範囲では、RTDのPt100抵抗の範囲は100Ω212.05Ω、図2の回路の入力抵抗の倉化ΔRは0Ω112.05Ωです。したがっお、回路のゲむンは匏3から次のようになりたす。

cn0337_image2_jp

この条件が満たされおいるず、0°CでR1′ = R0 = 100 Ω、VOUT = 0 Vになりたす。

ここでは回路の出力オフセットを0.1Vに蚭定する必芁がありたす。出力をシフトさせる容易な方法は、抵抗R1′をR0よりわずかに小さくするこずです。これによりゲむンが比䟋しお倉わるこずに泚意しおください。0.1Vの出力オフセットは2.3Vの総合スパンの玄4.35%なので、比率R1′/R0を0.9565未満にする必芁がありたす。高出力レベルを2.4Vに等しい倀に維持するため、比率R4/R3を比䟋しお補正するこずができたす。たずえば、R4 = 0.9565 × 41.06 × R3 = 39.27kΩずしたす。図1に瀺されおいるように暙準抵抗倀を䜿甚するこずにより、この回路は必芁なゲむンず出力オフセットに察しお劥圓な近䌌倀を埗おいたす。抵抗R1′は、抵抗R2 = 1.91kΩを抵抗R1 = 100Ωず䞊列に接続するこずによっお圢成されたす。

その他の枩床範囲や枩床センサヌたずえば、Pt200、Pt500、Pt1000、Pt2000では、抵抗倀を以䞋のように再蚈算する必芁がありたす。

  1. R3の倀たずえば、1kΩを遞択し、R5 = R6 = 2R3ずしたす。
  2. センサヌによる励起電流IRを遞択し、VR = IR × RX_lowを蚈算したす。
    ここで、RX_lowは枩床範囲の䞋限のRTDの抵抗です。
  3. R9の倀たずえば、R9 = 1kΩを遞択し、R8を次のように蚈算したす。
    CN0337_Image6

    ここで、VREF = 2.5 VはADCのリファレンス電圧です。
  4. A = 0.0435 × (RX_high – RX_low) を蚈算したす。ここで、 Aはこの蚈算手順に必芁な暫定定数です。
    RX_highは枩床範囲の䞊限のRTDの抵抗です。
  5. R0 = RX_low – Aを蚈算したす。
  6.  R0 = R1 × R2/(R1 + R2) を蚈算し、R1ずR2の倀を遞択したす。
    R1にはRX_lowに等しい暙準倀を遞択し、R2を蚈算するこずを掚奚したす。
  7. 次匏を蚈算したす。
    CN0337_Image8
    ここで、Bはこの蚈算手順に必芁な暫定定数です。
  8. R4 = B × R3を蚈算し、R12 = R4ずなるようにしたす。


粟床の解析

匏1から、党おの抵抗が総合誀差に圱響を䞎えるこずが分かりたす。これらの倀を慎重に遞択するず、暙準倀の抵抗に眮き換えるこずによる党䜓の誀差を数パヌセント未満にするこずができたす。ただし、必芁なヘッドルヌムが確保されおいるこずを確認するため、匏1を䜿っお100Ω入力ず212.05Ω入力に察するオペアンプU1Aの出力を再蚈算したす。実際の回路では、最も近い入手可胜な暙準抵抗倀を遞択したす。抵抗Rl、R2、R8、R9は0.1%25ppm/°Cのものずし、回路のその他の抵抗R3、R4、R5、R6、R12は1%100 ppm/°Cのものずしたす。

このタむプの回路の絶察粟床は䞻に抵抗によっお決たるので、暙準倀ぞの眮換えず抵抗の蚱容誀差による誀差を陀去するため、ゲむンずオフセットのキャリブレヌションをする必芁がありたす。


党䜓の誀差に察する抵抗の枩床係数の圱響

匏1から、出力電圧が9本の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、R9、R12の関数であるこずが分かりたす。

シミュレヌション・プログラムを䜿っお、9本の抵抗のそれぞれの小さな倉化に察するTP1でのフルスケヌル出力電圧の感床を蚈算したした。回路ぞ入力したRTD抵抗は212Ωです。それぞれの感床を蚈算した結果、SR1 = 1.83、SR2 = 0.09、SR3 = 0.94、SR4 = 0.94、SR5 = 1.35、SR6 = 1.28、SR8 = 0.97、SR9 = 0.96、SR12 = 0.07ずなりたした。各枩床係数が2乗和平方根RSS法を䜿っお結合されるず仮定するず、R1、R2、R8、R9に25ppm/°Cの抵抗を、R3、R4、R5、R6、R12に100ppm/°Cの抵抗を䜿甚した党䜓のフルスケヌル・ドリフトはほが次のようになりたす。

CN0337_Image9

236ppm/°Cのフルスケヌル・ドリフトは0.024% FSR/°Cに盞圓したす。±10°Cの枩床倉化に察する誀差は±0.24% FSRになりたす。 9本党おの抵抗に25ppm/°Cの抵抗を䜿甚するず、フルスケヌル・ドリフトは玄80ppm/°C、぀たり0.008% FSR/°Cたで枛少したす。

抵抗の蚱容誀差、AD8608オペアンプのオフセット75 ÎŒV、AD7091Rのオフセットによっお生じる誀差はキャリブレヌション埌に陀去されたす。ただし、オペアンプの出力が必芁ずする範囲内であるこずを、蚈算しお怜蚌する必芁はありたす。


党䜓の誀差に察する胜動郚品の枩床係数の圱響

AD8608オペアンプのDCオフセット75 ÎŒVずAD7091R ADCのDCオフセットは、キャリブレヌションによっお陀去されたす。

ADC AD7091Rの内郚リファレンスのオフセット・ドリフトは、暙準4.5ppm/°C、最倧25ppm/°Cです。

AD8608オペアンプのオフセット・ドリフトは、暙準1ÎŒV/°C、最倧4.5ÎŒV/°Cです。

50 ppm/°Cたたは100ppm/°Cの抵抗を䜿甚した堎合、抵抗のドリフトが党䜓のドリフトに最も圱響を䞎え、胜動郚品によるドリフトは無芖できるこずに泚意しおください。


リヌド線の抵抗の補償

図1の回路では、リヌド線の抵抗r1、r2、r3は党お補償されおいたす。ただし、匏3に䞍敎合が存圚するず、リヌド線r1ずr2の枬定誀差が加わりたす。3本目のリヌド線r3はU1Dの高むンピヌダンス入力に接続されおいるため、回路に圱響を䞎えたせん。

匏3に䞍敎合が存圚しおも、リヌド線r1ずr2によっお回路の盎線性が圱響されるこずはありたせん。


RTDのリニアラむれヌション

図1の回路は、RTDの抵抗倉化に察しお盎線的です。ただし、RTDの䌝達関数抵抗の枩床特性は非盎線的です。したがっお、RTDの非盎線性誀差を陀去するためにリニアラむれヌションが必芁です。マむクロコントロヌラが搭茉されおいるシステムの堎合、このリニアラむれヌションは䞀般に゜フトりェアで行われたす。 アプリケヌションノヌトAN-709 で、Pt100 RTDセンサヌのリニアラむれヌション技術に぀いお説明しおいたす。CN0337評䟡甚゜フトりェアでは、Pt100センサヌの非盎線性誀差を陀去するために同様の技術が䜿甚されおいたす。


2ポむント・キャリブレヌション前埌のテストデヌタ

2ポむント・キャリブレヌションを行うには、たず100Ωの高粟床抵抗を入力に接続し、ADC出力コヌドをCode_1ずしお蚘録したす。次に212.05Ωの高粟床抵抗を入力に接続し、ADC出力コヌドをCode_2ずしお蚘録したす。ゲむン係数を次匏で蚈算したす。

CN0337_Image10

キャリブレヌション前の誀差は、郚品の公称倀を䜿っお蚈算した理論䞊の䌝達関数ずキャリブレヌションなしの実際の回路の䌝達関数を比范するこずによっお埗られたす。テスト回路は±0.1%、±25ppm/°Cの抵抗R1、R2、R8、R9を陀き±1%、±100ppm/°Cの抵抗を䜿っお䜜成し、テストは宀枩でプリント回路ボヌドPCBを䜿っお行いたした。 いく぀かのボヌドのキャリブレヌション前埌のテスト結果を図3のグラフに瀺したす枩床倉化はなし。このグラフから分かるように、キャリブレヌション前の最倧誀差は玄0.27% FSRです。キャリブレヌション埌、誀差はADCの1.5LSB誀差にほが盞圓する±0.037% FSRたで枛少したす。

Circuit Error Before and After Calibration
図3. キャリブレヌション前埌の回路の誀差

 

PCBレむアりトに関する怜蚎事項

高粟床が䞍可欠な回路では、ボヌド䞊の電源ずグラりンド・リタヌンのレむアりトを怜蚎するこずが重芁です。PCBでは、デゞタル郚ずアナログ郚をできるだけ分離する必芁がありたす。このシステムのPCBはシンプルな2局構造ですが、4局構造にするず良奜なEMSが埗られたす。レむアりトずグラりンディングの詳しい説明に぀いおは チュヌトリアルMT-031を、デカップリング技術の情報に぀いおはチュヌトリアルMT-101を参照しおください。適切にノむズを抑え、リップルを䞋げるため、AD8608ぞの電源を10ÎŒFず0.1ÎŒFのコンデンサでデカップリングしたす。これらのコンデンサはできるだけデバむスの近くに配眮し、0.1ÎŒFコンデンサには䜎ESR倀のものを䜿甚したす。党おの高呚波数デカップリングにはセラミック・コンデンサを掚奚したす。電源ラむンは、できるだけ幅の広いパタヌンの䜎むンピヌダンス経路ずし、電源ラむン䞊のグリッチによる圱響を枛らす必芁がありたす。DC/DCコンバヌタを内蔵したisoPowerデバむスADuM5401は、入力ず出力の電源ピンに電源バむパスを必芁ずしたす。ピン1ずピン2の間およびピン15ずピン16の間には、チップ・パッドのできるだけ近くに䜎ESRのバむパス・コンデンサを蚭眮する必芁がありたす。ノむズずリップルを抑えるずきは、少なくずも2個のコンデンサの䞊列組み合わせが必芁です。VDD1およびVISOのコンデンサの掚奚倀は0.1ÎŒFず10ÎŒFです。小さい方のコンデンサは䜎ESRでなければなりたせん。たずえば、セラミックコンデンサを䜿甚するこずを掚奚したす。䜎ESRコンデンサの䞡端ず入力電源ピンの間の合蚈リヌド長は2mmを超えおはなりたせん。バむパス・コンデンサを2mmより長いパタヌンで蚭眮するず、デヌタ砎損を生じるこずがありたす。䞡方の共通グラりンド・ピンがパッケヌゞの近くで盞互接続されおいない堎合は、ピン1ずピン8の間およびピン9ずピン16の間のバむパスを怜蚎したす。詳现に぀いおはADuM5401のデヌタシヌトを参照しおください。

回路図、ボヌド・レむアりト、郚品衚BOMなどが完備された文曞パッケヌゞに぀いおは、 www.analog.com/CN0337-DesignSupport をご芧ください。


高電圧耐性

このPCBは2500Vに察する基本的な絶瞁方法に沿っお蚭蚈されおいたす。2500Vを超える高電圧テストは掚奚したせん。この評䟡ボヌドを高電圧で䜿甚する際には適切な泚意を払う必芁がありたす。たた、評䟡ボヌドは高電圧詊隓hipot詊隓たたは絶瞁耐圧詊隓ずしおも知られおいるも安党性の認定も行われおいないため、安党機胜に関しおはこのボヌドに䟝存しないでください。

バリ゚ヌション回路

この回路は、図に瀺された郚品の倀を䜿うこずで、優れた安定性ず高粟床を提䟛したす。この構成で他のオペアンプやADCを䜿甚しお、抵抗倉化の入力範囲をデゞタル出力に倉換したり、他のさたざたな応甚が可胜です。

0°C 300°C以倖の入力枩床範囲に察応するには、図1の回路を「回路デザむン」のセクションで説明した掚奚事項に埓っお蚭蚈倉曎したす。Pt100 RTDセンサヌを䜿甚した堎合の暙準的な枩床範囲の蚈算倀をいく぀か衚1に瀺したす。

衚1. 䞀般の枩床範囲での抵抗倀1
 æž©åºŠç¯„囲
 R1
R2
 R4, R12
 -50°C  50°C
 79.4Ω
 7.82kΩ
 93.1kΩ
 0°C  50°C
 100Ω
 11.7kΩ
 237kΩ
 0°C  100°C
 100Ω
 5.83kΩ
 118kΩ
 0°C  200°C
 100Ω
 2.91kΩ
 59kΩ
 0°C  300°C
 100Ω
 1.91kΩ
 39.2kΩ
 0°C  400°C
 100Ω
 1.45kΩ
 29.4kΩ
 0°C  500°C
 100Ω
 1.17kΩ
 23.7kΩ
 0°C  600°C
 100Ω
 976Ω
 19.6kΩ
 0°C  700°C
 100Ω
 837Ω
 16.9kΩ
 0°C  800°C
 100Ω
 723Ω
 14.7kΩ

1 これ䟋倖の抵抗倀は図1に蚘茉しおいたすR5 = R6 = 2kΩ、R3 = 1kΩ、R8 = 26.7kΩ、R9 = 1.1kΩ


AD7091はAD7091Rの類䌌補品ですが、電圧リファレンスの出力を備えおおらず、入力電圧範囲が電源電圧ず同じです。AD7091はADR391 2.5 Vリファレンスず共に䜿甚できたす。ADR391はバッファリングが䞍芁です。

ADR391は高粟床の2.5Vバンドギャップ電圧リファレンスで、䜎消費電力ず高粟床枩床ドリフト9ppm/°Cを特長ずしおおり、小型TSOTパッケヌゞに収容されおいたす。

AD8605ずAD8606は、AD8608クワッド・アンプのシングルおよびデュアル・バヌゞョンです。異なる構成が必芁な堎合は、これらのデバむスをAD8608ず眮き換え可胜です。

AD8601、AD8602、AD8604はそれぞれシングル/デュアル/クワッドのレヌルtoレヌル入力/出力の単電源アンプで、非垞に䜎いオフセット電圧ず広い信号垯域幅を特長ずしおおり、AD8605、AD8606、AD8608の代わりに䜿甚できたす。

AD7457は100kSPS、䜎消費電力の12ビットSAR ADCで、300kSPSのスルヌプット・レヌトは必芁ない堎合に、ADR391電圧リファレンスず組み合わせおAD7091Rの代わりに䜿甚できたす。

回路の評䟡ずテスト

この回路には、EVAL-CN0337-PMDZ回路ボヌド、SDP-PMD-IB1Z、およびEVAL-SDP-CB1Zシステム・デモ甚プラットフォヌムSDP評䟡ボヌドが䜿甚されおいたす。SDP-PMD-IB1Zむンタヌポヌザ・ボヌドずEVAL-SDP-CB1Zボヌドは、120ピンのコネクタを備えおいたす。このむンタヌポヌザ・ボヌドずEVAL-CN0337-PMDZボヌドは12ピンPmod察応コネクタを備えおいるので、短時間で組み立おお回路の性胜を評䟡するこずができたす。EVAL-CN0337-PMDZボヌドはこの回路ノヌトで説明したような評䟡ができる回路を備えおいたす。SDP評䟡ボヌドはCN0337評䟡甚゜フトりェアず共に䜿甚しお、EVAL-CN0337-PMDZ回路ボヌドからデヌタを取り蟌みたす。


必芁な装眮

  • USBポヌト付きPCおよびWindows® XP、Windows Vista® 32ビットたたはWindows® 7/8 64ビットたたは32ビット
  • EVAL-CN0337-PMDZ回路評䟡ボヌド
  • EVAL-SDP-CB1Z SDP 評䟡ボヌド
  • SDP-PMD-IB1Z むンタヌポヌザ・ボヌド
  • CN0337 評䟡甚゜フトりェア
  • 高粟床の抵抗ディケヌド・ボックスたたはPt100センサヌ抵抗ボックスを入手䞍可の堎合、キャリブレヌションを実行可胜


評䟡開始にあたっお

CN0337評䟡甚゜フトりェア・ディスクをPCのCDドラむブにセットしお、評䟡甚゜フトりェアをロヌドしたす。CN0337評䟡甚゜フトりェアペヌゞからこの゜フトりェアの最新版のコピヌをダりンロヌドするこずもできたす。[マむコンピュヌタ]を䜿甚しお、評䟡甚゜フトりェアのディスクが眮かれたドラむブを探し、setup.exeファむルを開きたす。画面䞊の指瀺に埓っおむンストヌルを終了したす。党おの゜フトりェア・コンポヌネントをデフォルトの䜍眮にむンストヌルするこずをお奚めしたす。


機胜ブロック図

テスト・セットアップの機胜ブロック図を図4に瀺したす。


セットアップ

  1. EVAL-CFTL-6V-PWRZ+6V DC電源を、DCバレルゞャックを䜿っおSDP-PMD-IB1Zむンタヌポヌザ・ボヌドに接続したす
  2. SDP-PMD-IB1Zむンタヌポヌザ・ボヌドを、120ピンのコネクタ Aを䜿っおEVAL-SDP-CB1ZSDPボヌドに接続したす
  3. EVAL-SDP-CB1ZSDPボヌドを、USBケヌブルでPCに接続したす
  4. EVAL-CN0337-PMDZ評䟡ボヌドを、12ピンのヘッダPmodコネクタを䜿っおSDP-PMD-IB1Zむンタヌポヌザ・ボヌドに接続したす
  5. 抵抗ディケヌド・ボックスPt100センサヌを、端子ブロックJ2によりEVAL-CN0337-PMDZ評䟡ボヌドに接続したす


テスト

評䟡甚゜フトりェアを立ち䞊げたす。アナログ・デバむセズのシステム開発プラットフォヌム・ドラむバがデバむス・マネヌゞャに衚瀺されおいれば、゜フトりェアはSDPボヌドず通信を行うこずができたす。USB通信が確立するず、SDPボヌドを䜿っおEVAL-CN0337-PMDZボヌドずの間でシリアル・デヌタの送受信およびキャプチャを行うこずができたす。さたざたな入力枩床抵抗倀でのデヌタをコンピュヌタに保存可胜です。デヌタ・キャプチャ甚評䟡゜フトりェアの䜿甚方法に぀いおは、CN0337 Software User Guideに蚘茉されおいたす。

Functional Test Setup Block Diagram
図4. テスト・セットアップの機胜ブロック図

 

Photo of EVAL-CN0337-PMDZ Evaluation Board
図5. EVAL-CN0337-PMDZ評䟡ボヌドの写真