MAX2029

高リニアリティパッシブアップコンバータまたはダウンコンバータミキサのMAX2029は、GSM/携帯基地局トランスミッタまたはレシーバアプリケーション用として設計されており、+36.5dBm IIP3、6.7dB NF、および6.5dB変換損失を815MHz～1000MHzのRF周波数範囲で提供します。このミキサは、特に、570MHz～900MHzのLO周波数範囲のローサイドLOインジェクションアーキテクチャに最適です。ハイサイドLOインジェクション用のピン互換ミキサについては、MAX2031のデータシートを参照してください。

優れたリニアリティとノイズ性能に加えて、MAX2029は高レベルの部品集積度も達成しています。このデバイスは、ダブルバランスパッシブミキサコア、デュアル入力LO選択可能スイッチ、およびLOバッファを内蔵しています。また、バランも内蔵され、ダウンコンバージョン用のシングルエンドRF入力(またはアップコンバージョン用のRF出力)、およびシングルエンドLO入力が可能です。MAX2029は、定格0dBmのLOドライブが必要で、100mAを下回る消費電流が保証されています。

MAX2029は、1700MHz～2200MHz、2000MHz～3000MHz、および3200MHz～3900MHzのミキサのMAX2039、MAX2041、MAX2042、MAX2044シリーズとピン互換であるため、このパッシブアップコンバータとダウンコンバータファミリは、共通のプリント回路ボード(PCB)レイアウトを複数の周波数帯域に使用するアプリケーションに最適です。

MAX2029は、エクスポーズドパッド付きの小型20ピンTQFNパッケージ(5mm x 5mm)で提供されます。電気的性能は、-40℃～+85℃の拡張温度範囲で保証されています。

アプリケーション

• セルラバンドWCDMAおよびcdma2000^®基地局
• デジタルおよびスペクトラム拡散通信システム
• GSM 850/GSM 900 2Gおよび2.5G EDGE基地局
• マイクロ波および固定ブロードバンド無線アクセス
• マイクロ波リンク
• 軍事用システム
• PHS/PAS基地局
• プリディストーションレシーバ
• 個人用携帯無線機
• TDMAおよびiDEN^® (Integrated Digital Enhanced Network)基地局
• WiMAX^™基地局および顧客宅内機器
• ワイヤレスローカルループ