シリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータをGPSレシーバ用にチューニング

2003年10月01日

要約

全地球測位システム(GPS)レシーバのRF入力は1575MHzです。IFが85MHzで、ローサイドのLOインジェクション(fLO = 1490MHz)であると仮定すると、MAX2682は、+12.0dBの利得を実現し、ノイズ指数が9.2dB、入力3次インターセプトポイント(IIP3)が+1.8dBm、消費電流は+3.0V電源で14.7mAとなります。

追加情報

MAX2682は、低電圧で低電流動作用として設計されたシリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータのファミリの1つで、ポータブル通信機器に最適なものです。MAX2682は、400MHz~2500MHzのRF (無線周波数)入力で使用することで、10MHz~500MHz間のIF (中間周波数)にダウンコンバートできます。GPSレシーバ用のRF入力は1575MHzです。85MHzのIFとLOのローサイド挿入(fLO = 1490MHz)を想定した場合、MAX2682は、+12.0dBの利得を達成し、9.2dBのノイズ指数と+1.8dBmのIIP3を示しています。また+3.0Vの電源で14.7mAの電流を消費します。部品の値と回路図については、図1を参照してください。900MHz、1950MHz、2450MHzでのMAX2682のアプリケーション、あるいはデバイスの詳細については、MAX2680/MAX2681/MAX2682シリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータのデータシートを参照してください。

図1. GPSアプリケーション用のMAX2682シリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータミキサ
図1. GPSアプリケーション用のMAX2682シリコンゲルマニウム(SiGe)ダウンコンバータミキサ

表1. MAX2682 SiGeダウンコンバータのGPS性能
VCC = +3.0V, fRF1 = 1575MHz, fRF2 = 1576MHz, fLO = 1490MHz, PLO = -5dBm, fIF = 85MHz

Parameter
Measured Performance
Conversion Gain
+12.0dB
Noise Figure
9.2dB
Input Third-Order Intercept Point
+1.8dBm
RF Input Return Loss
-35dB
IF Output Return Loss
-23dB
Supply Current
14.7mA

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